キレイになりたい人ほど気をつけて!その美容広告、法律違反かも

日常エッセイ

シミが消える」「絶対にニキビが治る」「医師もおすすめ」そんな広告、つい信じたくなっちゃいますよね。でも、ちょっと待って。実はそれ、法律に違反している可能性があるんです。
私は法学部で法律を学んできた法学部出身者として、こうした広告に潜む”違法リスク”を知ったとき、とても驚きましたし、多くの人がこの落とし穴にはまっていると痛感しました。
SNSやネットで毎日目にする美容情報。
20〜30代の私たちが安心して選ぶためには、正しい知識が必要です。
この記事では、化粧品広告でよく見られるNG表現や、騙されないためのチェックポイントをわかりやすく解説します。
”キレイになりたい”気持ちを利用する広告にもう引っかからないためにー

この記事はこんな人におすすめ!

・SNSやネット通販で化粧品を選ぶことが多い方
・美容アイテムを選ぶときに、後悔したくないと思っている方
・自分や周りの人が”怪しい美容広告”に騙されないようにしたい方

こんな広告はNG!医薬品のような表現に注意

化粧品や美容関連の広告においては、「医薬品のような効能」を示唆する表現は厳しく制限されています。これは薬機法によって明確に定められており、治療を目的とした表現を用いると違法になるリスクがあります。以下では、特に注意が必要な表現例を紹介します。

「シミが消える」「ニキビが治る」は要注意ワード

シミが消える」「ニキビが治る」といった言葉は、医薬品的な効果効能を直接的に示す表現に該当するため、化粧品広告では使用が認められておりません

なぜなら、本来「治す」目的のものではなく、「見た目を整える」「肌を清潔に保つ」といった目的の商品だからです。

たとえば、「アトピーが改善!」「毛穴が縮小される」などの文言も同様に、薬機法に抵触する可能性があるため、非常に注意が必要と言えるでしょう。

”細胞が活性化””肌再生”など科学っぽい表現も危険

細胞が活性化する””肌が再生される”など、一見すると科学的根拠がありそうな表現も、裏付けがなければ薬機法違反になる恐れがあります。

特に「細胞レベルで若返る!」「肌の生まれ変わりを促す!」といった表現は、消費者に過度な期待を抱かせる内容であり、虚偽または誇大広告と判断される可能性が高くなります。

このような表現には科学的な裏付けが求められるため、使用している商品には科学的な裏付けがあるのか注意してみる必要があります。

絶対効果あり!は嘘広告!?断定・保証表現に注意

「絶対に効果があります!」「誰が使っても満足!」といった強い言い回しは、一見すると信頼できそうに感じますよね。でも、こういった断定的な表現は実は法律にひっかかることがあるんです。この章では、信じすぎてはいけない危ない言葉に注目していきます。

「必ず効く」「誰でも満足」はアウト!

必ず効く」「誰にでも効果がある」など、断定的に効果を保証するような表現は景品表示法で問題視されます。

人それぞれ肌質や感じ方が違うのに、全ての人に同じ効果があると伝えるのは公平ではありません。

たとえば「100%毛穴レス」「永遠に若々しい肌に」などのフレーズは、思わず信じたくなりますが、過剰な期待を抱かせてしまうのでNGとなることが多いのです。

「業界NO.1」「世界一」などの根拠なき称賛も要チェック

業界NO.1」「世界一」といったフレーズも、ちゃんとしたデータや根拠がなければ使ってはいけない表現です。

よく見る「史上最高の美容液」「医師も絶賛!」といった言葉も、実際に誰が評価したのか不明確なら、虚偽表示と判断されることがあります

魅力的に見える宣伝ほど、根拠があるかどうかをしっかりチェックしたいところです。

一見安心?でも違法な可能性がある表現

広告の中には、一見すると安心感のある言葉や、信頼できそうな情報が盛り込まれているものがあります。でも、そうした表現も実は法律で禁止されているケースがあるんです。この章では、見逃しがちなNG表現をチェックしていきましょう。

”〇〇クリニックで使用中”→医療関係者推薦は禁止

この商品は〇〇クリニックで使われています」や「皮膚科医が開発」など、医師や医療機関が関わっているようなアピールは原則として禁止されています。

医療の専門家が認めたように感じさせることで、信頼度が高く見えてしまうためです。

美容整形外科医が使っています」といった表現も、消費者に誤解を与える恐れがあり、広告としては違反になる可能性が高いといえます。

”体験談”も内容次第ではアウト

私はこれでシミが消えました」のような利用者の体験談も、表現の仕方によっては違法になることがあります。

実際にそう感じたとしても、「効果があった」と断定するような言い方には注意が必要です。

この化粧品でニキビが治った!」「半年で毛穴ゼロに!」といった強い言い回しは、見た人に誤解を与えるリスクがあり、景品表示法や薬機法にひっかかることがあるので慎重な扱いが求められます。

広告を見るときのチェックポイント

魅力的に見える美容広告でも、法律に触れている表現が紛れていることがあります。正しい知識を持っていれば、うっかり信じてしまうリスクも減らせます。ここでは、広告を見るときに役立つ5つのポイントを紹介します。

怪しい広告にだまされないための5つの視点

美容広告をチェックするときは、次の5つの視点を意識してみましょう。

1、”治す””効く”とは書いてないか?
→化粧品は医薬品ではないので、治療のような表現はNGです。

2、”100%””絶対”など断定していないか?
→全ての人に効くと保証する表現は法律違反になることがあります。

3、”NO .1”世界一”に根拠があるか?
→数字や評価にはちゃんとした根拠があるかチェックしましょう。

4、医師や専門家の名前が不自然に使われていないか?
→医療関係者による推薦のように見える表現は、原則禁止です。

5、写真が過剰に加工されていないか?
→ビフォー・アフター写真などが過剰に修正されている場合、誇大広告の可能性も。

少し意識するだけで、広告の見え方が変わってきます。冷静な目で判断できるようにしていきましょう。

まとめ

美容広告には見た人を惹きつける魅力的な言葉がたくさん使われています。

でも、その中には法律で禁止されている表現や。誤解を招きやすい言い回しが紛れていることもあります。

シミが消える」「ニキビが治る」「絶対聞く」などの言葉は特に注意が必要です。

広告に惑わされず、自分に本当に合った商品を選ぶためには、正しい知識と冷静な判断力が欠かせません。

気になる商品の広告を見つけたら、今回ご紹介したチェックポイントを思い出して、信頼できる情報かどうかを見極める力を身につけていきましょう。

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